ミノルタ ハイマチック7s【Hi-matic7s】
概要
- ハイマチック(1961年12月発売)/アンスコオートセット – ハイマチックは大口径ロッコールPF45mmF2レンズを積みながらもプログラムAE専用とした距離計連動カメラ。ユニオマットでは連動していなかったセレン露出計とプログラムシャッターを連動させ、ピントを合わせてシャッターボタンを押すだけの簡単操作カメラになった。シャッターはプログラムシャッターのシチズンユニE。アンスコへのOEM製品アンスコオートセットは装着レンズが45mmF2.8で、マーキュリー・アトラス6号(コールサイン「フレンドシップ7」)に搭載されて初めて宇宙に飛んだカメラとなり、この際「グレン効果」の撮影に成功している。「アメリカ航空宇宙局が内外のカメラを集めて検討の結果EEの操作が簡単で操作性に優れ撮影結果の良好であったため採用された[3]」という説と、「ジョン・グレンの私物」という説がある。このカメラはアメリカ航空宇宙局により上下逆さまにしてアクセサリーシューの部分にレリーズ付グリップ[3]を付け三脚穴の部分にファインダーが取り付けられ、ピントは無限に固定され軽量化のため至る所に肉抜き穴を開けるなど種々の改造を加えた[3]。現在はスミソニアン博物館にあるという。以後マーキュリー・アトラス6号のコールサイン「フレンドシップ7」にちなんでミノルタは7をラッキーナンバーとして使用するようになり、ジョン・グレンが1963年に来日した際製造番号77777777のハイマチックがプレゼントされた[3]。
- ハイマチック7s(1966年8月発売) – CdS露出計によるプログラムAEおよびマニュアル露出方式の距離計連動カメラ。ハイマチック9のフラッシュマチックを省略した機種。装着レンズはロッコールPF45mmF1.8。上下分割測光であるCLC測光採用。1971年に登場したブラックモデルは輸出専用。
補足事項
- 露出計が動作しなくても使用できます。